本連載は、書籍『スマホでサンマが焼ける日』(2017年1月発行)を、許可を得て編集部にて再編集し掲載しています。
電気を収穫する「エネルギーハーべスティング」という発想
連載第1回で述べた「エネルギーハーベスティング」について詳しく説明します。
エネルギーハーベスティング技術とは、人やモノの振動、照明の光や熱など、周りの環境から採取できる微小なエネルギーを収穫(ハーベスト)して、電力に変換する技術のことです。
「環境発電技術」とも呼ばれていて、世界市場規模は2012年の5億ドルから2018年には50億ドルに伸びると予想されています。
たとえば歩く、階段を登る、自転車をこぐ、はたまたキーボードを叩くといったエネルギーで発電できたら面白いと思いませんか?
実際、イスに座っていて貧乏揺すりをしたときに発電されて、その電気を携帯に充電できるイスが販売されたそうです。これはかなりユーモラスな発想ですが、そうしたちょっとした揺れでも発電できる技術が生まれ始めているのです。
また、フィットネスクラブで運動したエネルギーでフィットネスクラブの明かりをつけるとか、子どもがスポーツクラブの運動で発電した分、会費が安くなるとか、いろいろと面白い発想が生まれてきます。
エネルギーハーベスティング技術とは、人やモノの振動、照明の光や熱など、周りの環境から採取できる微小なエネルギーを収穫(ハーベスト)して、電力に変換する技術のことです。
「環境発電技術」とも呼ばれていて、世界市場規模は2012年の5億ドルから2018年には50億ドルに伸びると予想されています。
たとえば歩く、階段を登る、自転車をこぐ、はたまたキーボードを叩くといったエネルギーで発電できたら面白いと思いませんか?
実際、イスに座っていて貧乏揺すりをしたときに発電されて、その電気を携帯に充電できるイスが販売されたそうです。これはかなりユーモラスな発想ですが、そうしたちょっとした揺れでも発電できる技術が生まれ始めているのです。
また、フィットネスクラブで運動したエネルギーでフィットネスクラブの明かりをつけるとか、子どもがスポーツクラブの運動で発電した分、会費が安くなるとか、いろいろと面白い発想が生まれてきます。
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スマホでサンマが焼ける日 電気とエネルギーをシェアする未来の「新発想論」
¥1,375
この連載では書籍からごく一部のキーワード解説を掲載しています。
50年に1度の大転換期を迎えた電気・エネルギー業界の未来のキーワードをチェックするならぜひご覧ください!
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生活の中の振動や活動を電気に変換する
将来、スマートフォンにも発電装置が付いていて、スマートフォンを振るだけで発電できてしまう、というシステムも開発されるかもしれません。
また人が話をしている声(音声)を電気エネルギーに変換できる「音力発電」というものを研究開発している会社がありますが、こうしたシステムがスマートフォンに搭載されていれば、おしゃべりしているだけで発電できてしまうわけです。
エネルギーハーベスティングによって得られるエネルギーの量は大型発電システムなどに比べるとそれほど多くありません。
ですが今後IoT化で様々な製品が微小な電力を消費することになると、エネルギーハーベスティングで小まめに発電した電気を小まめに上手く使うシステムができればとても効率的ですし、省エネルギーにも貢献できます。
今後、エネルギーハーベスティング的な発想で、生活の中の様々な振動や活動エネルギーが電気エネルギーに変換できるシステムが普及するでしょう。
よくよく考えると、今、人間の活動エネルギーのほとんどは無駄にされています。そのうちの半分でも電気エネルギーに変えることができて、しかも貯めることができればこれほど効率的なことはありません。
また人が話をしている声(音声)を電気エネルギーに変換できる「音力発電」というものを研究開発している会社がありますが、こうしたシステムがスマートフォンに搭載されていれば、おしゃべりしているだけで発電できてしまうわけです。
エネルギーハーベスティングによって得られるエネルギーの量は大型発電システムなどに比べるとそれほど多くありません。
ですが今後IoT化で様々な製品が微小な電力を消費することになると、エネルギーハーベスティングで小まめに発電した電気を小まめに上手く使うシステムができればとても効率的ですし、省エネルギーにも貢献できます。
今後、エネルギーハーベスティング的な発想で、生活の中の様々な振動や活動エネルギーが電気エネルギーに変換できるシステムが普及するでしょう。
よくよく考えると、今、人間の活動エネルギーのほとんどは無駄にされています。そのうちの半分でも電気エネルギーに変えることができて、しかも貯めることができればこれほど効率的なことはありません。
書籍著者:江田 健二さん
「環境・エネルギーに関する情報を客観的にわかりやすく広くつたえること」「デジタルテクノロジーと環境・エネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること」を目的に執筆/講演活動などを実施。富山県砺波市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。エネルギー/化学産業本部に所属し、電力会社のCRMプロジェクト、大手化学メーカーのSCMプロジェクト等に参画。その後起業、環境・エネルギービジネスの推進や企業のCSR活動を支援している。RAUL株式会社 代表取締役、一般社団法人エネルギー情報センター理事、一般社団法人エコマート運営委員。
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