本連載は、書籍『スマホでサンマが焼ける日』(2017年1月発行)を、許可を得て編集部にて再編集し掲載しています。
ワイヤレス充電でペッパー君がもっと身近になる
ワイヤレス給電は、今後増えていくであろうソフトバンクの「ペッパー(Pepper)」のようなサービスロボットにとって必須の技術になっていくでしょう。
ちなみにペッパーは今どうやって充電しているのかというと、床に置かれた「充電ベース」と呼ばれる機械の上に自分で歩いていって、「いまから充電しまーす」と言って自分で充電するシステムを備えています。
でもこの「充電ベース」はそこそこ大きいので、やはり部屋の中では邪魔な存在になります。ペッパーもいずれワイヤレス給電できるようになれば、もっと私たちの生活に密着した存在になっていくでしょう。
ちなみにペッパーは今どうやって充電しているのかというと、床に置かれた「充電ベース」と呼ばれる機械の上に自分で歩いていって、「いまから充電しまーす」と言って自分で充電するシステムを備えています。
でもこの「充電ベース」はそこそこ大きいので、やはり部屋の中では邪魔な存在になります。ペッパーもいずれワイヤレス給電できるようになれば、もっと私たちの生活に密着した存在になっていくでしょう。
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スマホでサンマが焼ける日 電気とエネルギーをシェアする未来の「新発想論」
¥1,375
この連載では書籍からごく一部のキーワード解説を掲載しています。
50年に1度の大転換期を迎えた電気・エネルギー業界の未来のキーワードをチェックするならぜひご覧ください!
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アニメの中のロボットたちの動力源は何なのか
ところで、漫画やアニメの中に出てくるロボットたちは、何を動力源にしているのか? 動力源が電気であれば、いつどうやって充電しているのか? などと妄想を膨らませてしまうのは私だけでしょうか。
調べてみたところ、『鉄腕アトム』のアトムは「原子力」、マジンガーZは架空の「光子力」というエネルギー、新しい鉄人28号は「太陽光」、ガンダムは「ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉」というシステム、エヴァンゲリオン初号機は「電力」(長いケーブルを背中に繋いで充電する)で動いている、という設定だそうです。その他、漫画やアニメに出てくるロボットたちは、「乾電池」や「ガソリン」など、その動力源は様々なようです。
では、世界的にも人気のアニメ「ドラえもん」の動力源はいったい何なのでしょう? 一説によると最初の設定では「ドラえもんの体内には「原子ろ(原子炉ではない)」という物があり、この中で食べた物を原子分解してエネルギーに変換する」ということらしいのですが……、要は食べるもの、特にドラ焼きがエネルギー源ということなのかもしれません。
調べてみたところ、『鉄腕アトム』のアトムは「原子力」、マジンガーZは架空の「光子力」というエネルギー、新しい鉄人28号は「太陽光」、ガンダムは「ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉」というシステム、エヴァンゲリオン初号機は「電力」(長いケーブルを背中に繋いで充電する)で動いている、という設定だそうです。その他、漫画やアニメに出てくるロボットたちは、「乾電池」や「ガソリン」など、その動力源は様々なようです。
では、世界的にも人気のアニメ「ドラえもん」の動力源はいったい何なのでしょう? 一説によると最初の設定では「ドラえもんの体内には「原子ろ(原子炉ではない)」という物があり、この中で食べた物を原子分解してエネルギーに変換する」ということらしいのですが……、要は食べるもの、特にドラ焼きがエネルギー源ということなのかもしれません。
かつての想像よりも進化した現代のテクノロジー
ドラえもんの動力源も気になりますが、ここで問題にしたいのは、タケコプターの動力源です。
タケコプターは電池式なのか、充電式なのか、はたまたもっと別の未来の技術を使った動力で動いているのか? 諸説ありますが、のび太がよく「タケコプターの電池が切れちゃったんだ」などと言っているので、基本的には電気で動いていると見てよさそうです。
となるとドラえもんやのび太は、時々どこかでタケコプターの充電、または電池交換をしているということになります。
でも、もしワイヤレス給電のシステムを使えば、タケコプターだっていちいち地上に降りてきて充電しなくても、ワイヤレス給電でずっと飛び続けられるはずです。
そう考えると、未来のテクノロジーを想像して描かれた漫画やアニメ作品よりも、現実の今のテクノロジーのほうが一歩先をいっているとも言えます。一昔前には想像もできなかったような技術が実現化している、ということに感慨を覚えずにはいられません。
タケコプターは電池式なのか、充電式なのか、はたまたもっと別の未来の技術を使った動力で動いているのか? 諸説ありますが、のび太がよく「タケコプターの電池が切れちゃったんだ」などと言っているので、基本的には電気で動いていると見てよさそうです。
となるとドラえもんやのび太は、時々どこかでタケコプターの充電、または電池交換をしているということになります。
でも、もしワイヤレス給電のシステムを使えば、タケコプターだっていちいち地上に降りてきて充電しなくても、ワイヤレス給電でずっと飛び続けられるはずです。
そう考えると、未来のテクノロジーを想像して描かれた漫画やアニメ作品よりも、現実の今のテクノロジーのほうが一歩先をいっているとも言えます。一昔前には想像もできなかったような技術が実現化している、ということに感慨を覚えずにはいられません。
書籍著者:江田 健二さん
「環境・エネルギーに関する情報を客観的にわかりやすく広くつたえること」「デジタルテクノロジーと環境・エネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること」を目的に執筆/講演活動などを実施。富山県砺波市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。エネルギー/化学産業本部に所属し、電力会社のCRMプロジェクト、大手化学メーカーのSCMプロジェクト等に参画。その後起業、環境・エネルギービジネスの推進や企業のCSR活動を支援している。RAUL株式会社 代表取締役、一般社団法人エネルギー情報センター理事、一般社団法人エコマート運営委員。
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