本当に良い会社かどうかはこう見極める!【財務はおもしろい~老舗企業の思考から学ぶ、 " 百年続く中小企業経営 " の教科書~】

【第2回】多くの企業・経営者の経営コンサルティングから生み出された「数字を使わず経営を理解するカベヤ式財務のノウハウ」。数字が苦手な人にこそ知ってもらいたい、決算書の数字が読めなくても企業の置かれた状態が簡単に理解できる考え方と老舗企業が100年続く経営の仕組み、財務の考え方から中小企業が永続的に続くための秘訣をお伝えします。

本連載は、書籍『財務はおもしろい 老舗企業の思考から学ぶ、"百年続く中小企業経営"の教科書 (数字を使わずカンタンに理解するカベヤ式』(2019年7月発行)を、許可を得て編集部にて再編集し掲載しています。

超感覚思考法で、どの会社が一番良いかがスグに分かる!

皆さんに質問です。
次の①から⑦までの会社の中で一番良い会社はどれでしょうか?
 (5398)

おそらく④、⑤、⑥の会社を選ぶ方はいないと思います。営業CFがマイナスですから、この3社が良くないというのは何となく感覚的に分かるはずです。

では残りの①、②、③、⑦のうち、どの会社が一番良い会社でしょうか?
感覚で考えてみてください。
セミナーなどで参加者に訊くと「③の会社が一番良い会社だと思う」と答える方が一番多いので、まずはこの③の会社を例にとって、この会社が本当に良い会社なのかどうかを考えてみましょう。
 (5380)

③の会社のプラスの数を増やし、右側に例えばこんなイメージかな、という金額も書いてみました(【図・会社の経営状態イメージ①】)。
この会社はどんな会社でしょうか?
このような財務状況の会社があったらどう見えますか?
この会社は本当に良い会社なのでしょうか? 

このような財務状況になるとちょっと見え方が変わってくるはずです。感覚でとらえてみてください。パッと見ただけで、「何でこの会社、こんなに投資を売却(解消)しているんだろう?」と思いませんか?
なぜ投資を売却(解消)する必要性があったのかを考えてみるべきです。営業CFはプラスですが、たったの10万円、いわゆる「微黒」(わずかな黒字)です。「もしかしたら過剰投資したのを今精算しているだけではないのか?」または「資産を売らないといけないほど現金がなくなってきているのでは?」などといろいろな見方ができると思います。

こうして見ると、この会社の見え方、見栄えが少し変わってきませんか?
もしかしたら、あまり将来性のない会社かもしれません。これが〝超感覚思考法〟です。感覚で読み取ることが重要なのです。

見た瞬間の「臭い=感覚」を大事に

セミナーで、③の次に多いのが「①の会社が良い会社だ」という意見です。
では先ほどと同じように、①の会社のプラスの数を少し増やして見てみましょう。財務CFのプラスと手許のプラスを増やしてみました(【図・会社の経営状態状態イメージ②】)。

この表を見ると、「おや、この会社はすごく借り入れを増やしているな」「本業の儲けの割に、こんなに借り入れを増やして大丈夫かな?」という気がしませんか?
何か怪しい臭いがします。この臭い=感覚が大事なのです。
 (5383)

財務はおもしろい 老舗企業の思考から学ぶ、"百年続く中小企業経営"の教科書

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「会社にとって財務とは何か」「会社を永く続けるとは何か」など、健康な会社経営のノウハウや老舗企業が100年続く経営の仕組み、財務の考え方から企業が永続的に続くための秘訣を学ぶことができます。

財務状況の「現在地」と「目的地」を書いてみよう

会社のゴールを「プラスとマイナス」で書いてみよう

さて、皆さんの会社は①~⑦のうち、どのパターンに当てはまるでしょうか?
実際にプラス、マイナスをつけてみてください。ちなみに日本の会社の約6割は、④、⑤、⑥のいずれかのパターンです。6割の会社の営業CFがマイナスになっていると言われています。

ここで重要なのが、今の状況がどうであれ「これからどんな会社にしたいか」を考えること、ゴールを明確にすることです。
自分たちが望む会社の状態をプラスとマイナスで書いてみてください。プラスをたくさん書いても、マイナスをたくさん書いても構いません。
プラスとマイナスがどういう感じだったら一番望ましいCFになるか? 理想のCFのイメージを〝感覚〟で書いてみてください。〝感覚で〟ということが重要です。論理的に書いても意味がありません。
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グーテンブック編集部 グーテンブック編集部