【ファイナンス】財務ノマドによる「経営に必要な会計講座」:第19回 損益計算書で見るべきポイント

前回の第18回目までは、4回にわたって貸借対照表について解説してきました。今回は、損益計算書の入門編。 会社の利益というと「売上高」が気になってしまうという方も多いかと思いますが、利益としても、売上総利益、営業利益、経常利益、税引き前当期純利益、当期純利益などがあります。それぞれの利益とつく項目はどのような意味があるのでしょうか。この機会に正しい損益計算書の見方を覚え、会社の利益体質を読み取っていきましょう。

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損益計算書は会社の1年間の成績表

Q:損益計算書ではどんなところをチェックすればよいのでしょうか。ポイントを教えてください。

A:各利益の意味を意識して、利益額をチェックしていきましょう。

損益計算書は会社の1年間の成績表です。損益を単純に考えると、
売上△費用=利益
です。

ところで損益計算書では「利益」とつく項目が沢山載っています。簡単に損益計算書を載せると下記のようなイメージです。
 (3044)

売上から始まり、利益に終わる図となっています。
そのため、上から下に利益を計算していきます。見てわかる通り、売上総利益、営業利益、経常利益、税引き前当期純利益、当期純利益などを確認することができます。

一般的に損益の状況というと売上高が気になりますが、大事なことは利益が計上されているか否かです。売上だけではなく各段階の利益に注目して下さい。

ビジネスが成功しているかどうかを判断するには、売上総利益をチェック

Q:利益といっても、売上総利益、営業利益、経常利益、税引き前当期純利益、当期純利益などがありますが、特に重要なのは、どの項目でしょうか?

A:では各段階の利益を見ていきましょう。

売上総利益は、「本業・サービスそのものの素の収益力」

まず売上総利益ですが、実務上はよく粗利益(あらりえき)と呼ばれます。売上から売上原価を引いた後ですので「本業・サービスそのものの素の収益力」を示しています。まずはこの利益がでていなければ、会社のビジネス自体が成り立っていないことを示します。

営業利益は、「会社の本業・営業全体により稼いだ利益」

次に営業利益ですが、これは売上総利益から会社の営業活動等に付随する販売費及び一般管理費を引いた後ですので「会社の本業・営業全体により稼いだ利益」を示しています。

経常利益は、「会社の経常的な状態を見る利益」

そして受取利息や受取配当金である営業外収益や利息の支払いである営業外費用を考慮した後の利益が経常利益です。会社の運営上、借入をしてビジネスをしているのであれば支払利息が常に発生します。会社の運営上のコストを引いた後ですので「会社の経常的な状態を見る利益」を示しています。
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