マンション内の事故や騒音への正しい対応は?日常生活で無視できないトラブル解決のヒント【マンション管理のトラブルQ&A】

【連載最終回】マンションは多くの人にとって一生の買い物ですが、買っただけで終わりではなく、管理が必要です。しかも、様々な考えを持つ方々で管理していくため、トラブルや悩みは尽きません。 マンション管理特化型Q&Aサイト「みんなの管理組合.com」に寄せられた相談や疑問に、マンション管理士として10年以上の経験を持つ祖堅さんが、専門的な立場ばかりでなく、マンション組合員、住民としての立場からもアドバイスをした、実践的な回答をまとめました。

A.管理組合の事故防止対策の不備です

ツリーを設置する時に事故防止対策をとられていなかったのではないでしょうか。
幸いけががなかったとのことですが、もしけがをされていたら当然組合の責任となります。
ツリーが壊れたことをどうしようかなどと言っている場合ではなく、安全確保しなかった組合の責任を考えるべきではないでしょうか。壊れたツリーの代金を壊した方に請求するのはお門違いではないでしょうか。
事故防止対策をとっていなかった組合の責任ですから、今後このようなことのないよう十分に検討していただきたいと思います。

Q.マンションの騒音苦情にはどう対処すればいいか

マンションの理事長をしています。騒音問題で苦情を言っている人がいます。
以前は階上の人に苦情を言っていたのですが、最近はその隣人についてまで疑っているようで家族構成とか聞いてきます。個人の情報は言えませんと断っています。同じような質問を管理員にもしています。

居住者間の問題にどこまで理事会は関わっていくべきでしょうか? このような時は皆様のマンションではどうされていますか? アイデアをいただけませんでしょうか?
築5年の70所帯のマンションです。小さいお子様が多いマンションです。

A.匙加減が必要です

騒音問題は一番解決策のない困った問題です。
原因がはっきりしていればまだ対処できるのですが、音はどこから回ってくるかわからないことが多いものです。音がするといって上の部屋に苦情を言いに行ったら誰もいなかったなどという件もありました。

理事会に苦情が来た場合には、管理会社とか理事長さんが「苦情がきているのですがお心当たりはありませんか?」くらいに軽く注意に行かれることが多いです。
管理会社によっては全く関わらないと決めているところもありますが、それはちょっと会社の保身だけを考えているように思います。

この問題に理事会として関わるにしても「匙加減」が必要で、あまりに関わりすぎると理事会ですべて解決しなければいけない、又は苦情を言ってきた方がそう思い込んでしまう場合もありますので気を付けてください。
ある程度まで対応をしたら、それ以上は理事会ではどうにもできませんということを言えるようにしておいた方がいいでしょう。
苦情を言ってくる方のガス抜きも大切ですが、基本的には個人間の問題になると思います。

原因の部屋の方が故意又は不注意で騒音を出しているのでしたら組合として注意できますが、よほど周りへの被害がひどくなければそれ以上はできません。
最悪、裁判となっても個人同士のことになります。裁判とまではいかなくても、どちらかが出て行くことになってしまう事もあります。家族構成などを教えないという事は正解だと思います。

余談ですが、苦情を言ってくる方はあまりご近所とお付き合いがないのでしょうか。
70戸ぐらいですと、自然にどこのお宅が何人とか、お子さんを見たら、○○さんのお子さんだなんてとわかるものだと思うのですが。このような問題もコミュニティーが成熟すれば軽減するとは思います。難しいですね…
騒音問題は基本的に個人と個人の問題であり、管理側は深入りしない、という姿勢がトラブルの複雑化を防ぐということですね。
故意に発生させている音でない限り、苦情を言った側、言われた側どちらにも肩入れせずに対応する必要がありそうです。

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グーテンブック編集部 グーテンブック編集部