【ファイナンス】財務ノマドによる「経営に必要な会計講座」第20回:損益計算書の分析、時系列の分析と水平視点を用いて収益性をみる

事業がどれくらいの利益を出しているのか、会社の実力がどのくらいなのかを把握するには、売上高だけでは不十分です。 売上高を上げても利益が出なければ意味がありません。時系列に会社を見る垂直視点と、同業者と比較する水平視点を用いて会社の収益力を確認していきましょう。

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時系列で比較すると、会社の実力がわかる

Q:会社の収益性を見るにはどうすればよいのでしょうか。ポイントを教えてください。

A:時系列分析や各段階の利益率を確認してみましょう。
損益計算書は会社の1年間の成績表です。まずは時系列分析ですが、会社の実力を見るには1年間だけではわかりません。やはり3年分ぐらいは推移を見てみましょう。

例えば同じ事業で直近の売上高がやはり同額100のA社、B社があったとします。直近の売上だけ見れば同じですが過去3期分を並べてみると下記となります。
過去の推移ですが金額だけではなく利益率の推移にも気をつけてみましょう。

時系列で、収益率を入れて、2社を並べて比較してみることで、どちらの収益性が高く、成長性があるよい企業かわかるでしょうか?
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このように時系列を並べてみたり、利益率を見たり、同業者と比較すると、どちらの会社が成長しているのか、収益性が高いのか一目瞭然です。

垂直視点と、水平視点を用いて会社の収益力を確認する

Q:利益率の比較の際に、特に注意するポイントはありますか。

A:ただ売上高(ここではA社、B社ともに100)を見ていても何もわかりません。
時系列に会社を見る垂直視点と、同業者と比較する水平視点を用いて会社の収益力を確認していきましょう。

その際には売上、利益といった金額も大事ですが、利益÷売上で算出される利益率も大事です。売上高を上げても利益が出なければ意味がありません。どれだけの割合が利益として計上されたのか、利益率を出すことで、収益性がより実感できますので、ぜひ利益率も確認していきましょう。

たとえば、上記の例ではA社もB社も第3期目の売上高は100で同じです。
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売上高だけを比較していてはどちらが優良企業かわかりませんが、利益を比較して見ればA社の方が良い企業であることが分かります。
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さらに、営業利益率を比較すればA社の方が収益性が高いことがよりわかるかと思います。
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営業利益率を上げるには?

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