読み手のニーズは何か?その本を読むことの読者メリットを明確に伝える【出版社をやってみて分かった「本と企画のつくり方」】

【第3回】この連載では、本Webサイト「biblion」も運営している出版社(株式会社masterpeaceと申します)でこれまで100冊ほどの書籍企画・編集・発行をお手伝いさせていただいた筆者(代表兼編集者をやっております)が、自社でお手伝いさせていただいた企画やプロジェクトの経験からお伝えできる範囲で「シンプルな本づくりのポイント」をお話させていただきます。

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Photo credit: Sonia Belviso on Visualhunt.com / CC BY

いかに、わかりやすくてお得なものかを打ち出す

もちろん、ひとつの本の中に、①ファン ②レファレンス ③レクチャー の3つの要素が混ざっていることも多いかと思います。

例えば、「聞くだけで英単語を覚えられる本」が、求めるレベルで必要な単語は網羅されていて(②レファレンス)、楽ちん(③レクチャー)、しかも聞いていて楽しい(①ファン)だと最高ですよね。

ただ、やはり読者は、その本を読むことで得られる投資対効果を見て、お得だと感じられることにこそがお金を出すのだと思いますので、特に「③レクチャー」の要素が重要となります。

最後にまとめましょう。

これまでの3回の連載でお話してきた順番と同様に、私が出版企画を考えるときは、
①「だれに何のために伝えたいのかを考える」(https://biblion.jp/articles/1TJ21
②「それはユニークなものか?を考える」(https://biblion.jp/articles/bvki2
で企画テーマを絞り込んだうえで、
③「いかに、わかりやすくてお得なものであることを読者に伝えるかを考える」
という順番とすることがよくあります。

最後の「わかりやすく」が抜けていると、驚くほど、せっかくのユニークな企画が読まれない(そもそも開いてもらえない)というケースが多く、もったいない結果となってしまいます。

以上、ここまで3つのポイントで出版企画のつくり方を追いかけてきました。

次回からは本づくりに必要な「作業」や「お金」について、ご紹介します。

本づくりをお考えの方は出版サービス「グーテンブック」まで

著者:窪田篤

good.book(グーテンブック)という出版サービスを運営している窪田と申します。
この連載では、もともと編集者でもなかった私が、様々な著者さん・編集者さんとご一緒するなかでわかった範囲で、「本や企画作りのポイント」について簡単にお話させていただきます。(生粋の書籍編集プロの皆様からはお叱りのお言葉をいただく内容もあるかもしれません。門外漢ゆえの、、としてご了承ください。)

弊社の出版サービスは、主に電子・印刷書籍を複数のWeb書店を通じて販売するというものです。大手出版社さんの「全国の書店に書籍を並べて販売する」出版方法とは主に流通面で異なる点は多いのですが、企画の作り方や書籍制作の進め方についてはそこまで大きな違いはないかと思います。

「これから本を作りたい著者さん」あるいは「書籍化したら面白そうなネタがある企画者さん」のご参考となれば幸いです。

尚、弊社の発行企画の傾向から、特に「書くことが好きでただ書きたい!」方よりは、「書籍を作って、人に伝えることでお仕事や様々な目的でなんらかの効果を生み出したい」と考える人のための本づくりを中心にお話させていただきます。

株式会社masterpeace代表取締役社長。アクセンチュア株式会社で大規模システム設計/運用プロジェクトに参画。2013年、good.book(グーテンブック)立ち上げのため、masterpeaceに参画。新規事業企画・コンテンツ編集責任者を兼任。2018年5月より現職。
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グーテンブック編集部 グーテンブック編集部