【ノマドの働き方】インテル役員が独立して1年。「ノマドになって気づいた10のこと」:複数社で働くノマド生活を振り返る(前編)

退職してからの人生が長い時代、大企業の役員は退職後にどのような働き方をしているのでしょうか。ノマドワーカーとして、複数社で働くのも一つの選択肢です。インテルを退職して1年間のノマドワーカー生活をした筆者。現在、顧問が2社、コーチングを受けている先の個人が約10人、セミナーや講演が月1−2回、ベンチャーは5社のコンサルティングを行っています。週3回ぐらい東京に来て実働2−3時間、平日は1日ゴルフ、報告書作成や、読書やトレーニングの生活です。 これまで「インテルで学んだグローバルリーダーシップ論」にて10回にわたり、インテルとIT業界での経験とコーチングの関係についてお話ししてきた筆者ですが、最後に、昨年インテルを退職してからの、自分のノマド生活についての感想と、準備に必要だと気づいたことなどを整理してまとめていただきました。

本記事は新しい働き方ぜんぶがわかるメディア「ビジネスノマドジャーナル」さんの提供で配信しています。

「ノマドになって気づいた10のこと」

前編では以下のうち1から5について取り上げます。
「ノマドになって気づいた10のこと」
1)固定費を下げる。損益分岐点を確認しておく
2)税理士に相談する。還付金やふるさと納税など
3)健康が一番大事。トレーニングと人間ドック
4)認知症予防には若い人とのコミュニケーション
5)営業の歩留まり(成約率)を測定する
6)ブログや記事寄稿で、発信する
7)今の顧客に集中する。口コミが最大の営業効果
8)仕事をする上でのルールを決める
9)小さい組織の仕事のやり方に合わせる
10)新しいことに挑戦し続ける

1)固定費を下げる。損益分岐点を確認しておく

まず退職準備をしてから、収入が安定して入るまでには、どれぐらいかかるのか予測しなければなりません。
私も、まず顧問企業からコーチに派遣されたり、個別に受けるセミナー講師や、ファシリテーション、コンサルティングなどから始めました。

最初は個人事業主として始め、つくば自宅を事務所にしたり、これまで使っていた費用を経費にしたりして、収支を見直した結果、損益分岐点をかなり低く抑えられました。

固定費を下げて損益分岐点を可視化することによって、「最低これだけ稼げば生活するには大丈夫」と言う安心感が得られるので、新規営業の焦りを防ぎます。

2)税理士に相談する。還付金やふるさと納税など

長年勤めた企業を退職した時は、退職一時金などでかなり多額の源泉徴収税を払います(特に外資系の方は)。そのため、退職金控除枠を超える一時所得があれば、経費やPC器材・車の減価償却などで相殺し、初年度が赤字の場合は、還付で戻ってくる額が多くなります。

当初は予定していなかったのですが、以前コーチングをしていた税理士からアドバイスを受けることによって、還付金をもらえたので、大変助かりました(翌年の住民税、年金、保険などを自分で納入するため)。また、ふるさと納税もかなり利用でき、自宅用のPCやオフィス機器だけでなく、ゴルフ用品・食料品なども獲得することができました。

特にサラリーマンから個人事業者になられる方(会社を作らなくても)は、初年度は、税理士に相談だけでもした方が良いと思います。

3)健康が一番大事。トレーニングと人間ドック

ノマドになると、年金だけでなく健康保険なども自分で納めます。会社時代に属する健康保険組合の中には、退職後も2年間継続できるものもあります。そちらの方が、組合の平均額適応なので、個人で払うよりも安くなる場合があります。私も2年間継続しています。

体が資本ともいえるノマドには健康が一番大事です。歯、持病チェック、人間ドックなどは、やめる前にしておいたほうがいいでしょう。
ノマドになってからも、週1回の平日ゴルフや、ゴルフのための体幹トレーニングなどの運動を続けて、足腰はかなり強くなりました。周りの70代、80代で元気で活発な人たちを見ると、みんな継続して運動している人が多いです。

4)認知症予防には若い人とのコミュニケーション

IT 系の若い起業家(スタートアップ)たちもコーチングで支援しています。20~30 代の経営者にはたいへんなパッションと行動力があります。しかし、エンジニアやweb デザイナー出身の方にはコツコツ目の前のことをやるのは得意ですが、スタッフ管理や目標設定が得意でない人もいるので、経営スキルで行き詰まることがあります。

そこに9回目で話したコーチング質問の例などを使って、新しい視点を持ち込み、情報共有や、顧客提案へのステップなどの仕方を教えると、組織としての生産性が上がるのが見えます。

また若い人たちの真剣で、真面目な問題意識を聞いていると、私自身の頭の回転も速くなり、会話の返しのコミュニケーションが速くなる感じがします。彼らの速い話のテンポ・フレーズについていけているか、相手の話を傾聴して、本質を理解できているかなど、頭の老化防止の良いチェックポイントになります。

コーチングは漫才と似ているところがあって、「あ、これはこういうオチかな」というパターンがわかると、返しがはやくなり、対応できるパターンが増えていきます。

5)営業の歩留まり(成約率)を測定する

最初は、どこで仕事がとれるのかわからないので、新規に引き合いがあるといろいろ営業しますが、数をこなすと、だんだんどこに行けば、どれぐらいの確率で成約できるのかが、感覚的にわかってきます。
それが1割でも2割でも、ログを残して、分析することをおすすめします。その歩留まり(成約率)さえ推測できれば、10件会えば、1−2件はそろそろ見積もりまで行けるのではないかなど、不安がなくなっていきます。
(後編へ続く)
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