ビジネスパーソン必須スキル!下町ロケットで学ぶフレームワーク思考実践講座 第5回 佃社長の経営手腕はいかほど!?SWOT分析でみる下町ロケット~前編~

前々回(第3回)、前回(第4回)でマクロ環境分析のPEST分析、内部環境分析のVRIO分析を紹介しました。今回は、外部と内部の両方を評価するSWOT分析です。 多くのビジネスパーソンはSWOT分析という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?また、実際に作成したことがある方もいらっしゃると思います。SWOT分析は、コンサルティングファームをはじめ多くの企業で戦略立案に活用されています。一方で「SWOT分析は古い」、「SWOT分析は使えない」といった批判があるのも事実です。今回は、みなさんが実践で使えるようにSWOT分析のポイントを押さえつつ(第5回)、SWOT分析で「下町ロケット」のストーリーを読み解いていきます(第6回)。

批判の主な理由は、SWOT分析を使いこなせていないからであると読み取れます。SWOT分析をうまく使いこなすには、以下のポイントを押さえることが重要になります。

ポイント1. 目標を設定する

SWOT分析は明確な切り口(2軸)を持つにも関わらず、機会なのか脅威なのかわからないといった悩みが生じるのは、目標を設定していないからです。
どのような目標を達成したいのか、その市場(顧客)はどこなのか、競合は誰なのかを定義し、企業の立ち位置を明確にする必要があります。
そうすると例えば目標の達成に対し、「佃社長のリーダーシップ」が阻害要因となるのであれば、「夢見るワンマン経営者」と捉えられ弱みとなります。

ポイント2.多様なチームで行う

SWOT分析は要素をたくさん出すことが重要です。項目あたり1、2個しか要素が出ないようでは、後のクロスSWOTで出てくる案も限られたものになってしまいます。
そこで、SWOT分析を行うときは、ブレインストーミングの感覚で、複数人からたくさんの要素を出す必要があります。かつ立場の違う人たちが集まれば、より客観的な判別ができ、より納得感の高いSWOT表を作成することができます。

ポイント3.フレームワークを使う

人数が集まっても要素が出てこない場合は、フレームワークを使って強制的に要素を出します。
外部要因であれば、PEST(第3回紹介)、5F(ファイブフォース、ミクロ環境を分析するツール)などを使います。
内部環境であれば、VRIO(第4回紹介)、7S(マッキンゼーの7S、組織の要素)、「ヒト、モノ、カネ、情報、ノウハウ」(第2回紹介)などを使います。

ポイント4.他の戦略策定ツールも使う

SWOT分析/クロスSWOTは万能ではありません。
戦略を策定するときには、他に、3C(第7回紹介予定)、アンゾフの成長ベクトル(製品と市場の2軸で戦略を策定するツール)なども使用して、多面的に戦略オプションを検討していきます。

以上のポイントを踏まえれば、SWOT分析は全く古くなく、非常に強力なツールとして使用することができるでしょう。

さて、次回は、いよいよ本題の佃製作所のSWOT分析をみていきましょう。今回は、ロケット編初期とガウディ計画編初期のSWOT分析を行います。お楽しみに!
(次回へ続く。本連載は週次の更新を予定しています。)
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