夏の恵方巻にお盆玉。季節を演出するコンビニ人工イベント【あなたの知らないコンビニ活用術】

【第3回】日本の誰もが数え切れないほど利用するコンビニ。ただの買い物客よりコンビニを自由に活用するための「コンビニ活用術」を、自身もローソンで働いた経験を持つ流通ジャーナリスト渡辺広明氏が解説します。常に進化するコンビニの裏側を知って、あなたも”コンビニファンタジスタ”になろう!

知恵を絞った「お盆玉」

もうひとつが、お盆に帰省した孫にお小遣いを渡す祖父母が多いことに着目して生まれたお年玉ならぬお盆玉です。
山梨県の紙製品製造会社「マルアイ」が2010年に開発して、郵便局を中心に販売していますが、郵便局でヒットした理由が非常に面白いのです。

高齢者は偶数月の15日(土日祝日の場合は直前の金融機関営業日)に年金を受け取ります。となると、8月15日は帰省した孫にお小遣いをあげるにはもってこいのタイミングで、「現金をそのまま渡すのはちょっと気が引ける…」というニーズに見事対応できているのです。
ちなみにお小遣いの金額相場はお年玉の約70%だということです。
2016年はセブン‐イレブンでも1500店舗前後で実験販売され、2017年は他のコンビニでも取り扱いが始まりました。
景気が良くなった実感が少ない中、財布の紐を緩ませようとするイベントが増えることはありがた迷惑であるとも言えますが、売り上げを上げるのに必死な企業の取り組みは敬服に値するでしょう。
(次回に続く)
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グーテンブック編集部 グーテンブック編集部